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中華料理は炒め物が大事!炒め物をシャキッと仕上げるコツ

中華料理の炒め物といえば、野菜のシャキシャキ感が命です。家庭で作るとどうしてもベチャッとしてしまい、お店のような仕上がりにならないと悩む方も多いのではないでしょうか。

実は、家庭用のコンロでも、中華鍋がなくても、ちょっとしたコツを押さえるだけでプロのようなシャキッと食感の炒め物が作れます。火加減や下準備、調味料のタイミングなど、押さえるべきポイントを知っておくと、炒め物の仕上がりが格段に変わるのです。

下準備が成功のカギを握る

炒め物は手早く仕上げるのが大切なので、炒め始めてから調味料を探している時間はありません。調理を始める前に、使用する調味料をすべて計量して小皿にまとめておくことが重要です。野菜は大きさを揃えて切ることで、火の通りが均一になります。

大きさがバラバラだと、火が通り過ぎたものと生煮えのものが混在してしまい、食感にムラが出てしまうでしょう。

中華料理店では「油通し」という技法を使い、野菜を高温の油にサッと通してから炒めています。これにより野菜に一気に火が通り、余分な水分が抜けてシャキッとした食感になるのです。

家庭で油通しをするのは手間がかかりますが、塩と油を加えたお湯で野菜を短時間下茹ですることで、同じような効果が得られます。お湯に油と塩を入れると沸点が上がるため、普通のお湯より高温で茹でることができ、野菜の色も鮮やかに仕上がるのです。

野菜の下茹で方法

手順 内容 ポイント
1. お湯を沸かす 深めのフライパンにたっぷりの湯 サラダ油大さじ1と塩小さじ1を加える
2. 硬い野菜を先に にんじんなど火の通りにくい野菜 2分ほど先に茹でる
3. 一気に茹でる 残りの野菜を強火で投入 20秒ほどでザルに上げる
4. すぐに炒める 余熱で火が通り過ぎないよう注意 下茹で後すぐに炒め工程へ

下茹でした野菜は既に6割ほど火が通っている状態なので、炒める時間は1分以内で十分です。下茹でのときに塩味がついているため、調味料は控えめにするのがコツで、この方法なら作ってから時間が経っても水分が出にくく、シャキシャキ感が持続します。

火加減と炒める順番の使い分け

炒め物は強火で手早くというイメージが強いかもしれませんが、実は火加減の使い分けが大切です。

にんにくや生姜を炒めるときは弱火でじっくり香りを引き出し、焦がさないように注意しましょう。香りが立ったら火力を上げて、野菜や肉を一気に炒めていきます。

家庭用のコンロは火力がそれほど強くないため、一度に炒める量は少なめにして、フライパンをコンロから離さずに調理するのがポイントです。

炒める順番と火加減のコツ

  • 最初は弱火:にんにくや生姜などの香味野菜を炒め、香りを引き出す段階では弱火を使います。焦げると苦味が出てしまうので注意が必要です。
  • 肉を先に炒める:肉を入れる場合は野菜の前に炒め、色が変わって脂が出るまで火を通します。肉のうま味が油に移り、野菜を炒めるときに風味が加わります。
  • 野菜は火の通りにくいものから:にんじんなど硬い野菜を先に入れ、もやしやニラなど火の通りやすい野菜は最後に加えます。
  • 調味料は最後に一気に:合わせ調味料を加えたら強火で手早く絡め、すぐに火を止めます。長く炒めると野菜から水分が出てしまいます。

フライパンは使用前に空焼きして十分に熱してから油を入れるようにします。厚手のフライパンを使うと鍋底に熱がしっかり蓄えられるため、高温をキープしやすく調理ミスを避けられます。

テフロン加工のフライパンの場合は、空焼きせずに油を入れて加熱してください。

水っぽくならない仕上げのテクニック

炒め物が水っぽくなってしまう原因は、野菜から出る水分と炒め時間の長さにあります。

野菜は加熱すると細胞内の水分が外に出てくるため、炒める時間が長いほど水分が多く出てしまうのです。下茹でや油通しをすることで余分な水分を先に抜いておき、炒める時間を短縮することが、シャキッと仕上げる最大のポイントといえます。

水っぽくならないための工夫

問題 原因 解決策
水分が出る 炒め時間が長すぎる 下茹でして炒め時間を1分以内に
べチャッとする 一度に炒める量が多い 2人前程度を目安に少量ずつ炒める
味が薄まる 野菜の水分で調味料が薄まる 片栗粉でとろみをつけて調味料を絡める
油っぽい 低温で長時間炒めている 高温で短時間、手早く仕上げる

調味料に片栗粉を少量混ぜておくと、とろみがついて野菜全体に味が絡みやすくなり、水っぽさを防ぐ効果もあります。仕上げにごま油を回しかけることで香りが立ち、ツヤのある見た目に仕上がるでしょう。

炒め物は作りたてが一番美味しいですが、下茹でした野菜を使うと時間が経っても水分が出にくく、作り置きにも向いています。

フライパンを振らない調理法

中華料理というと中華鍋を振るイメージがありますが、家庭用のコンロは火力が弱いため、なるべくフライパンを火から離さない方が良い結果が得られます。フライパンをコンロに置いたまま、木べらやお玉で混ぜながら炒める方が、安定して高温を保てるのです。

チャーハンも同様で、地道にフライパンを置いたまま混ぜた方がパラパラに仕上がります。見た目は地味かもしれませんが、家庭の火力に合った調理法を選ぶことが、美味しく仕上げる近道です。

下準備と火加減のコントロール、この2つを意識するだけで、炒め物の仕上がりは驚くほど変わります。最初は手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば普通に炒めるよりも時短になり、シャキッとした食感の炒め物が毎回作れるようになるはずです。